ぱてんとり の 巣

知財と積読消化

商標よもやま 早期審査は悩ましい?

あくまで一般論です、所属組織とは関係ありません

 

商標登録出願について、

早期審査をかけるのが主流になっているそうです

(これ自体が特許事務所の営業トークなのかは謎)

 

審査はたしかに後ろが詰まっているようで、

13か月待ちとかざらになる、

そうするとタイムリーさが要求される商標の世界ではなにかと具合が悪い

先行して実施開始している場合などは、なおさら。

 

で、一方、早期審査のデメリットというのがあって、

指定商品役務の記載が、定型のモノしか使えない縛りが生じる。

これはどういう意味かというと、上位概念で出願せざるを得ない。

そうすると、先登録との同一類似で拒絶されやすくなることを意味する。

 

たとえるなら、

自社としては「三つ又フォーク」みたいな特殊形状のものだけ取れればいいのに、

「食器」という大きな枠で出願せざるを得ない

で、三つ又フォークに☆マークでも付そうものなら、

C●N☆DOの先登録とぶつかってアウト、みたいな。あくまでイメージです

(※まあ結局、上位下位概念だと

 商品役務の類似が生じてどのみち難しいケースもありそうだけど・・・

 どのくらいハードルが変わるのかは実感がわかない)

 

というわけで、

通常審査で比較的自由度を確保しつつ手堅く権利化していくか、

早期審査でスピードと引き換えに自由度をある程度失うか、

みたいなトレードオフが生じるのかと感じた。

 

自身はtoB の製造業なんで、

商標はどちらかというとサブ業務なのですが、まあ何かとおもろいです。商標

 

あとは、

今日はずっと特許調査やらせていただいていました。明日、報告です。