ぱてんとり の 巣

知財と積読消化

奈良に出かける、かも

学術文献調査が継続中。

未入手文献を探しに、

奈良の国会図書館分館に出張する可能性が浮上。

 

英語文献をひたすら翻訳ソフトに食わせて二日が経ったが、

ドンピシャの文献がありそうでない。

 

ありそうな雰囲気が無駄にあるがゆえに、

ないと言い切るのもハードルが高く、

とりあえず可能性があるやつは総当たりでいこうと思う。

 

今後無効化資料調査を経験するだろうけど、

同じような感じになりそう。

 

川で砂金を探してひたすらザルを振ってる感じだけど、

これはこれで面白いから、まあいいや。

 

契約

特許法の存在を意識する機会のひとつが、

契約書の検討してるとき。

(といっても、まだ会議に同席するレベルの関与だけど)

 

契約の特段の定めがある場合を除いて、

というやつ。

その特段の定めを考えるという。

 

実施権(…ライセンス条項)の考えは

もろに特許法特有の考え方が前面にでてくる感じ。

 

ことさら特許法に限らず、

NDAやら共同開発契約において、

免責事項については民法の話になるので法務マターだったりするも、

契約法務の基本は押さえておいたほうがいいなあと思う(できてない)

 

総じて言えるのは、

紛争予防とかリスクヘッジを踏まえた交渉事の世界だなあと思う。

いわゆる折衝。

取引相手との関係性も影響するので、

文面だけでなく、実情がどうなってるか嗅ぎ分けるの大事。

 

私的自治の範囲でどうにもならなくなる事態になると、

(たとえば利用発明の実施権がらみで、裁定とか使える法制度はあるものの)

そうなったらビジネスの関係性としては終わってしまうだろう、ということで…

あくまでも転ばぬ先の杖なんだろうなあと思います

 

資格持ってると自信もって言えたり、

なにかと発言に説得力出そうな分野でもありますね

製造業ニュース関連サイト 2選

① MONOist

monoist.atmarkit.co.jp

 

メルマガ登録が必要ですが、

製造業全般の特集記事が読めてGOOD

<IoTがもたらす製造業の革新>シリーズってのもあって、

「とりあえずAI調べてよ」みたいなリクエストで調査するときの

とっかかりになります

 

経済産業省 審議会関連

www.meti.go.jp

 

新着の「○○検討委員会」みたいのが

リストでずらーっと出てきます。

特許法の制度関連でもちらほら出てくるほか、

政策がらみのビジネストレンドをいち早くキャッチできるのかなと

 

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(べんきょ)

弁理士試験の願書も届いたので、

勉強も尻に火が点いた。。

 

いい感じにランダムに

全体を網羅的に抜けモレチェックしていきたいということで、

論文試験の特許庁公表論点を活用。

 

R2Ⅰ

1,新規性喪失の例外の規定の適用

30条自体はテンプレですが、青本読み直して改正経緯とかって意外と盲点であった。

例えば、「新規性喪失の例外は進歩性喪失の例外でもある(M先生)」ですが、

これはH11改正によるもので、(29条の)同項「及び同条第二項」と明記された。

他にも、

・受ける権利を有する者の行為に起因する公知の限定列挙の削除(H23改正)
・PLTに基づく救済(H26改正) 

・グレースペリオド延長(H30改正)など。

比較的若い改正は、趣旨問題で狙われるといいますからね


2,パリ条約による優先権

パリ4条A~I。

「パリ条約講和」という辞書みたいな本があって優先権だけで50ページ近く…

優先権はパリ条約の要、てのはその通りなのでしょうが。。枝葉も多い。。

予備校の先生は、これは読まなくていい本、ておっしゃってましたが分かる気がする

というわけで、条約は、まあ条文ベースで足りると思ってますが、

対応する国内法規がわかると良いと思っていて、四法対照が便利です。

・優先権主張の手続(43条)ーパリD(1)は勿論ですが、

・出願日認定要件(38条の2)ーパリ4A(3) も。

あと、パリB(4)で優先権を生じない先願のパターン(=その後願を基礎にしてもセーフになりうる)もcheck


3,外国語特許出願を「他の特許出願」とする特許法第 29 条の2の適用

外国語特許出願=PCT出願で外国語で書いてあるやーつ
というわけで、29の2の特例の184シリーズで

国際公開が要件(184条の13)翻訳文未提出で取り下げ擬制は除く(184条の4第3項等、184条の13)という
他にも論点あったっけ…あ、基準日か。国際出願日等(184の3第1項)


4,外国語特許出願における誤訳訂正

184条の12。

所定の手続(184条の5)、手数料(195条)、翻訳文提出(184条の4第1項、同条第4項)+国内処理基準時経過!

 

184シリーズ、まだ理解がフワっとしておる…

最近出てないよ、と予備校で言われまくっとった矢先に論文で出たので、

くわばら、くわばら。

 

学術文献検索 三種の神器

 

 

引き続き論文検索に明け暮れた。

役立ちツール三選。

 

Google Scholar

https://scholar.google.co.jp/schhp?hl=ja&as_sdt=0,5

 

国会図書館デジタルコレクション

dl.ndl.go.jp

 

③DeepL

www.deepl.com

 

検索は①、②で7割がたカバーできる印象

(あくまでも分野による)

 

翻訳は③が有能すぎて英弱が改善しない。

(ぱっと見て不自然な訳の微修正くらいはするが…)

 

学生時代は論文調べるときに

CiNiiとやら使ってましたが、

いまや出番が無いですね…。

 

ぶっちゃけ、ただのGoogle検索でも相当拾えますけどね☆

JDreamⅢ/特許DBの検索式入力画面について

JdreamⅢ。学術文献DB。

今日から学術文献調査にとりかかったので、初めて使った。

感想としては、フルテキストサーチが使えて、

収録の充実だったり、技術分類タグが付いてたり、そこらへんは便利。

 

ただ、インターフェイスは一見きれいなんですけど、

検索式入力の操作感はあんまし、かな。

このシステムに限らず、条件をあれこれ試行錯誤したいときに、

行ったり戻ったりがサクサク出来てほしいんだけど。

まあ、慣れと言えばそれまでなのですが。(利用初日やしな…)

つうかJ-Grobal(無料)との差別化もいまいちわからんぞ!どうなんだ

 

ちなみに、DLは従量課金だったりしますが、

google scholar とか国会図書館DBで半分近くはPDF落ちてます。

大学の機関リポジトリとか、インターネット公開の文献ですけどね。もちろん。

どっちのDBも、検索だって、なかなかいいです。フルテキストサーチ(に近い)

商用サービスの付加価値は、今日び、どこも難しくなってきているのか…?

 

データベース関連でいうと、

近傍検索(近接演算)には一言いいたい。

(A+B+C)<Xワード>(D+E)

ていう因数分解方式の検索したいんだが。

JPLATPATはできない!不便!俺が知る限り。

あと、某社システム(C社)もできない!俺が知る限り。

この不便さに対しては、ほかに手段あれば多少課金してもいいわ…という気にもなる。

 

実用性が明確に良くなるのであれば、

上司におねだりしたくなるというもの…

だん

とりあえず最初の調査がクローズした


3テーマで所要時間は丸5営業日40時間くらい

ヒットしたのが500件程度で、

ノイズ分けのスクリーニングしたあと、

40件は読み込んで独自抄録つくり、

パワポとエクセルでまとめ資料作成、報告


当初見立てでは20時間だから、かなり超えた。

要因としては、技術理解に時間を要したのと、

幅広な動向調査の要素が大きかった点だが、

読解時間はもう少し圧縮できたはずで、

経験値つむ必要あり

図面の読み解きとか、具体的なイメージをつかむとか、そのあたり


ただ、最初に時間はかけても、

ビジネス背景とか、他社製品のカタログとかちゃんと情報収集しといたほうが、結果的には絞り込めるのでトータルでは早くなるのと、報告相手の反応もよくなるきがする。



次の案件は、学術文献調査〜