調査目的の境界線はあいまい。
調査って、
・動向調査
・特許性調査
・侵害性調査
の大体3パターンの軸があると思っている。
ただ、
・自社が実施したい技術要素がはっきり決まっていない段階
・漠然と行いたい構成はある
・侵害リスクの予防はしておきたいが、幅広なヒントもウェルカム
という状況の場合、
報告形式がなかなか悩ましくて今やっている案件は完全にそれ
侵害リスクの予防、というだけであれば、
「べからず集」として、
XXの構成は既に特許成立しているので回避しなければいけません。以上。
で話が済むのですが、
最初からあまりに絞り込んだ領域で、
「この分野のクリアランスは9割がた行けるやろ!」
という結果を出したところで、
他にも検討すべき実施態様が浮上してくるとあまり意味ないし、
「じゃあ最初のうちは、ざっくり広く提示しておくのがよくね?」
ということになる。
つまり、想定される可能性:
俺:「参考までに、別の構成要素であればこんな特許もありまして…」
エンジニアさん:「それも検討するので追加調査をお願いします」
ということ。
かといって、
開発人員ではないので、
あくまで特許のリスクヘッジが自分自身の最重要課題ではある以上、
過度に出しゃばるわけにはいかない。(あくまで発想する主体はエンジニアさん)
このさじ加減が、難しい。
なるべく事前ヒアリングに努めはするのですが、
なにぶん中途入社だと、
開発会議の過去ログをばーーーっと斜め読みして、
想定される要素を事前に洗い出してぶつけてみて、
打率4.5割いけば御の字、みたいなところもあって。
勘所をつかむまでには苦労しそうです。
自分自身、本当は発明もしてみたいんですけどね。
やはり、素人の思い付きと、
「実験してデータそろえて、部品の調達コストと事業性トータルで考えて…」
という事業部のシビアな感覚には、隔たりがあるので。。なかなか。
エンジニア視点、遊び心は忘れずも、
あくまで特許リスクという観点を軸に報告する、
というのが現状の結論。